大阪・関西万博における無料招待について
問(林):
わが会派では2月定例会で代表質問として、また9月定例会では「2025年日本国際博覧会児童・生徒招待事業」の在り方の再検討を求める意見書をご提案し、ここに居られる皆さまの賛成多数をもってご可決を頂きました。
この意見書は、万博に対する不安や心配、懸念されている諸課題についての解決を求めるよう、再検討を促す内容であり、可決時点では、救護室の環境整備、移動手段の確保や混雑回避、開幕前の会場の下見などの課題について、実施主体の大阪府教育庁は検討中としており、今後不安などを払拭する施策が明らかになると考えていますが、本市の児童・生徒の一層の安全が確保された上で万博へ招待してもらえるよう求めたものであります。
また、同事業では引率する教員への負担が大きいと考えております。特に小学校低学年を受け持つ教員の負担などは、すでに様々な指摘がされており、何らかの対策は必須であると考えます。地元大阪で開催される万博を児童・生徒の安全を最大限確保し、安心して楽しめると同時に、教員の負担軽減に努める必要があります。
私は万博の開催意義には賛同し、大いに期待していますが、それには多くの方が安心して楽しめることが前提であると考えます。万博は国家事業だからと、手放しで賛同することなく、本市の将来のある児童・生徒に対して、安心して夢と希望を持って参加してもらいたいと考え、府に対して意見書を提出したわけです。
また、私が在住している千里ニュータウンは70年万博の開催によりできたまちであることから、近隣の方より当時の万博に行った思い出をお聞きする機会も多く、子どものころに万博に行った大きな衝撃や体験が、その後の人生に大きく影響しているという話をよく耳にいたします。このような話を聞く私には4人の息子がおり、わが子と同世代の子供たちが、これからの50年、前を向いて進んで成長していくにあたり、万博に行った大きな衝撃や体験を糧として夢や希望をもって進んで欲しいと思うわけであります。
前置きが少し長くなりましたがそこでご質問いたします。
1点目、一昨日の同僚議員からの代表質問時に教育監より「新たな情報提供がなく、安全対策の懸念事項が解消されていないことから授業計画の確定を判断できない状況にある」と述べておられました。そろそろ回答が来る頃かと思いますが、熱中症対策や開場前の会場下見などへの安全対策が手薄だと思われた場合、本市独自での判断はどうされるのでしょうか?
2点目、近隣他市では大阪・関西万博に子どもを無料招待する事業に関連し、学校ごとで会場まで移動する場合の交通費を、市が負担する方向で検討されていますが、本市は交通費負担についてどのように検討されているのでしょうか?
会場までの移動に貸し切りバスを利用した場合、保護者の負担が高額になる可能性があるという状況下で家庭環境にかかわらず多くの児童生徒が参加できるようにすべきと考えますが、いかがお考えでしょうか?
答(教育監):
本市教育委員会が、大阪府教育庁へ送付した質問に対し、質問に対する新たな回答につきましては、現段階において、未定検討中となっている懸念事項のうち、11月実施の説明動画では、交通手段として、「専用列車・優先列車」の運行、小学生に対する団体休憩所の確保、引率教員による事前の下見等の内容は、示されたものの、安全対策等の懸念事項については、明確な回答はございません。
また、対策が手薄であると思われた場合の市独自の判断につきましては、校外学習の一環として参加する上で必要と考えられる様々な安全対策等の懸念事項の解消が不可欠であり、来年度の学校行事を含む事業計画を確定する時期には判断する必要があると認識しております。
次に、市として、交通費負担につきましては、現時点では、学校単位での参加について
判断できない状況であることから、本事業に関わる交通費の私費負担につきましては、検討にはいたっておりません。
問(林):
本市が交通費負担について検討に至っていないことは非常に残念ではありますが、この件についてはぜひとも引き続きご検討をお願いしておきたいと思います。
また、一昨日の同僚議員の代表質問のご答弁として、市長は授業計画が確定する時期について言及されておられました。
ご答弁の中には「教育委員会の事情によりますけれども」という補足なのかな?と思われる言葉はございましたが、「確定する時期は年内までに」という具体的な期日が発言されており、具体的な期日を述べられたため、この言葉が独り歩きしてしまう可能性があると懸念し、この内容についてご質問させて頂きます。
多くの市民に誤解が生じてはいけないと感じますので、市長のご発言を求めます。
答(教育監):
万博無料招待事業に関わる参加の可否につきましては、先ほどご答弁いたしました通り、来年度の学校行事を含む事業計画を確定する時期には判断してまいります。
答(市長):
校外学習への対応についてでございますが、ただいまの教育委員会からのご答弁の通りでございます。先の答弁では私からも、来年度の事業計画を作成、そして確定をするスケジュールについておそらく年内という表現により説明をさせていただいたものでございます。
意見(林):
今回取り上げたテーマは、担当部門だけの問題ではなく、本市全体で取り組むべき課題と認識しております。この点は理事者の皆様も十分認識されているはずですが、改めて申し上げさせていただきます。