大学連携について
問(林):
シティプロモーションビジョンの中には「5大学1研究機関が立地されている」ことが本市の強みとして記されています。
大学生は二十歳前後で、社会人となる前の大切な時期にあります。義務教育や高等教育を終え、親元を離れ、本市に居住・通学する学生は貴重な「人財」です。彼らが本市に魅力を感じ、職員や定住者となる、あるいは再び移り住むような環境づくりは重要な自治体の基本施策です。しかし、本市の大学連携の具体的な取り組みが見えにくいように感じますので質問いたします。
1点目、本市と市内の大学がこれまでに実施してきた、または現在実施している連携事業のうち、市民生活や地域社会に成果をもたらした事例はどういったものがありますか?
あるなら、その成果についてお示しください。
2点目、本市が重点的に大学連携で取り組みたい課題やビジョンはどういったものかをお示しください。
3点目、大学連携をさらに深化させるために都市魅力部としてどういった取り組みを予定しているかをお示しください。
問(都市魅力部長):
本市は全国でも有数の大学のある町であり、各大学などと連携を図ることで、各々が有する豊富な知的財産人材情報および施設などをまち作りの様々な場面で生かし、双方の発展に寄与する取り組みを進めております。一例といたしましては、持続可能な社会を将来に引き継ぐための新たな社会の仕組み等に関する共同研究や災害に強いまちづくりとして地域も含めた防災訓練等での連携や有事の際に大学施設を避難場所として活用すること、そのほかにも市民の学びの場としての生涯学習吹田市民大学講座等がございます。
次に2点目の今後の大学連携における取り組みにつきましては、大学の知見を生かした共同研究の推進や、行政の抱える課題の解決策を学生が提案する課題解決型事業といった取り組みを中心に、幅広い連携を行い、本市施策の推進に努めてまいります。
最後に3点目でございますが将来的な展望として、大学連携の取り組みが全庁的により一層進むよう、今年の夏には大学連携に関する情報の見える化に取り組み、ホームページの更新を行ったところでございます。
引き続き、本市の大学連携の窓口として、本市が抱える行政課題や大学のニーズを把握しながら、事例集等の資料を作成し、全庁に共有するなどして、庁内の各部署と大学とのマッチングが進みますようしっかりコーディネートできるよう取り組んでまいります。
意見(林):
今回取り上げたテーマは、担当部門だけの問題ではなく、本市全体で取り組むべき課題と認識しております。この点は理事者の皆様も十分認識されているはずですが、改めて申し上げさせていただきます。