大谷翔平選手から寄贈される
グラブの取扱いについて
問(林):
昨今、メディアで毎日のように取り上げられている世界で一番有名なメジャーリーガー、大谷翔平選手。この大谷選手から寄贈される予定となっているグラブについてご質問させていただきます。
私は小学3年生から大学を卒業するまでの14年間、クラブチームや部活として野球を続けてまいりました。さらに、今も草野球チームに所属しております。社会人になるまで野球一筋だった私にとって世代、年齢関係なくメジャーリーガー大谷選手は今一番の憧れの選手です。
そんな大谷選手が「野球しようぜ!」というキャッチフレーズで日本国内の全小学校、約2万校に3個ずつ、計約6万個の子ども用グラブを寄贈することについての報道がされてから、メディアでは様々な意見が飛び交っております。その中の一つにお笑い芸人のトミーズ雅さんが発言をした「困るで学校も。どうすんの?使ってほしいから飾ったらあかんやんか。3人って誰にあげんの?」というようなコメントがあります。私もその意見に共感をさせていただき、このことを今回取り上げさせていただきました。
そこで質問です。現在、担当部局ではこのグラブが寄贈された際、どのように活用をされるご予定でしょうか?
答(教育監):
寄贈された、グラブにつきましては、子供たちが野球だけにとらわれずに、スポーツ全般に興味を持つきっかけになると大いに期待をしています。
グラブの活用方法につきましては、大谷翔平選手の思いである、「このグローブを使っていた子供達と将来一緒に野球ができることを楽しみにしている」という思いを踏まえたうえで、学校ごとに活用方法を検討し、子供たちがグラブを使い野球の楽しさを実感できるよう活用する予定でございます。
問(林):
私は対象の小学生、保護者、さらに教師、教育委員会等このグラブに係る全ての人たちで一緒に活用を考えればいいのではないかと考えておりますが担当部局のご見解をお示しください。
答(教育監):
グラブにつきましては、先ほどご答弁させていただいた通り、大谷翔平選手の思いを尊重し、まずは、グラブを活用する主役である子供たちを中心に、例えば児童会活動を通して、活用方法を決めるなど、各学校で検討してまいります。
提案(林):
各学校で検討をされるという事ですから、私からご提案をさせて下さい。現在、本市には36校の小学校があります。ですから、本市合計で108個のグラブが寄贈されることになります。小学校1校に3個ずつとなれば本市に2万人以上いる小学生たちがキャッチボールすることすらままなりません。ですが私はこれを本市の教育の質の向上、都市魅力向上のチャンスと捉えております。1例ではありますが、この108個のグラブで何をしたいのかを対象の小学生や保護者に考えて頂き、その案を教師が小学校単位でまとめていく、そしてその案を教育委員会が取りまとめる。この一連の流れでグラブの活用を考える。さらには最終的に出来上がった案を、吹田市オリジナルの大谷翔平選手のグラブ活用として、都市魅力向上につなげるために全国へ発信していく事が出来れば夢のある話だと思います。
私は先ほど、このグラブに係る方々が一緒に考えると述べましたが、特に子どもたちには、みんなで考えていく過程の中で、自分の考えを話す、しかし中々自分の思い通りにはならない、ではどうしたらいろんな意見をまとめていけるのかといった、大げさに言えば民主主義を結果として学べる機会にもなるのではないでしょうか。
大谷翔平選手から与えていただいたこのチャンスを、昨日、教育長が述べておられたような学校の価値につながるように、本市として様々な角度から活かしていって欲しいということを要望させていただきこの質問を終えたいと思います。