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公園について(千里南公園について)

問(林):

昨年以降、コロナ禍を乗り越えたことで、千里南公園では毎週末、多様な団体による多種多彩なイベントが開催され、また、イベントがない日でも多くの人々が訪れる賑わいが見られます。

しかし、その一方で、近隣住民として、私は千里南公園の現状に対して多くの不満の声を耳にしております。

「牛ヶ首池に浮いている木々や水草が汚く、悪臭がする」「円形広場のトイレにあった時計がベニヤ板で塞がれたままになっている」「バードツリーまでの園路は最近、贅沢な木質アスファルトで舗装されたのに対し、何故バードツリー付近以外の園路は黒のアスファルトや砂利舗装なのか」「旧トイレ施設の撤去場所に休憩所が新設されたが、以前からの園路との高低差が改善されていない、トイレ全体が全部リニューアルされたのにバリアフリーが考慮されていない」など公園利用者からの声が寄せられています。

これ以外にも多くの不満の声がありますが、この場では声が強い代表的なものに留めておきます。

こうした声を聞くたびに、非常に残念に思わざるを得ません。

そこで、お伺いさせていただきます。

 

1点目、昨年度より一部だけ高価な素材を用いた園路整備や、園内の所々で利用者が首をかしげる中途半端な工事が行われていますが、市内の他の公園には見られない予算配分をされた工事が行われているように思います。これらの工事について理由と全体計画をお教えください。

 

2点目、主要な都市公園の魅力向上事業の当初スケジュールは桃山、江坂、中の島、千里北、片山、紫金山、に続いて千里南公園の順で進める予定だったと思います。しかしながら、現在その全体スケジュールは年度を超えて大幅に遅れ、片山公園はスケジュールから外されている状況です。また、現在進行中の紫金山公園は桃山公園や千里北公園のように、残念ながら周辺住民や吹田市立博物館を含む公園関係者の事業への認識と理解状態が順調ではありません。

このような先行する主要な公園の魅力向上事業全体の進捗状況を踏まえ、本市の主要な都市公園の中で市民や民間団体の利活用が突出している千里南公園の魅力向上事業の時期を前倒しすべきだと思います。民間活力の導入効果でさらなる魅力の向上と公園維持管理レベルの向上を他の公園に先んじて実現するべきと考えます。

千里南公園の事業スケジュールの前倒しが有効か必要かを、周辺住民や公園利用団体に対して意見を聞き取ることは、担当部のやる気次第で今からでも出来ることです。

ご所見をお聞かせください。

阪急南千里駅から徒歩5分という素敵な立地にある千里南公園の魅力向上事業については先行した江坂公園を上回る事業効果になると考えます。そんな大きな可能性がある公園について、まさか市長がバードツリーの設置をしただけで満足されていないと思います。

また、前議会では適切なスケジュールの設定に努めていくと土木部長より前向きなご答弁をいただいておりました。

千里南公園の事業スケジュールの変更と、前議会でも述べさせて頂きました現在進行中の紫金山公園を含めた魅力向上事業全体のスケジュールの見直しについての内容を含めていただいたうえでご答弁をお願いいたします。

答(土木部長):

千里南公園の園路舗装工事につきましては、利用者が多い中、未舗装部分のバリアフリー化についての要望も多く、課題となっていたため、今年度末までの2か年計画で園路整備を進めているところでございます。予算の関係上、園路全てとはなりませんが、公園のポテンシャルを踏まえ、メインストリートとなる園路部分は景観と再生素材に配慮した木質アスファルトを使用しております。また旧トイレ跡地につきましては、現況の高さを活用したビュースポットとして整備いたしました。この旧トイレ跡地にはスロープを設けており、公園の園路も含めバリアフリーに配慮した設計を行っております。

魅力向上事業の全体スケジュールでは、千里南公園の検討を開始するまで数年あるため、利用者の要望や利便性を考慮して部分的な再整備を実施したものでございます。

千里南公園のバードツリーにつきましては、一年を通して憩える新たなコミュニティ空間を創造することを目的としたパークカフェ整備事業によって設置したもので、年間約12万人の集客を誇り、現在進めております魅力向上事業のさきがけとも言うべき成功事例であると認識しております

各公園における魅力向上事業のスケジュールは、サウンディング型市場調査の結果や園内の公共施設の所管部署との協議状況等に影響されるため、当初より遅れている千里北公園や、調整に時間が必要な片山公園はあるものの、主要8公園が全体スケジュールに含まれており、他の公園については、概ね予定通り進めております。

​なお、バードツリーが設置されている千里南公園につきましては、同種の事業者参入に競合が想定され、民間活力の導入には一定の工夫と調整が必要であるため、現時点において周辺住民や公園利用団体に対して意見を聞き取るなど具体的なアクションを起こす予定はありませんが、全体スケジュールに基づき、魅力向上事業開始に合わせ実施する所存です。

問(林):

周辺住民や公園利用団体に対して意見を聞き取るなど具体的なアクションを起こす予定はないとのことですが、私はパブリックコメントを取ったらどうかという趣旨で質問さて頂いているわけではありません。 いまのご答弁にもありましたように千里北公園や片山公園についても現時点で調整に時間がかかっており、さらに現在進行している紫金山公園についても雲行きが怪しいわけですから、一定の工夫が必要であると理解されており、近い将来魅力向上事業を予定している千里南公園について、園路整備を進めているこの絶好のタイミングで周辺住民や公園利用団体に対して意見を聞き取るなど様々な調整を始めてはどうかという趣旨でご質問をさせて頂いております。 千里南公園についてはいつまでもバードツリーのみが成功である、と誇らしげにご答弁を頂くことはできないと考えます。

今述べさせて頂きました内容を踏まえて頂きましても「全体スケジュール変更について予定通りできているから検討をしない」「アクションを起こさない」と言い切られますか?

ご答弁を求めます。

答(土木部長):

公園の魅力時向上事業の進め方について様々なご意見があると存じますが、現時点では、本市の全体スケジュールに基づき進めていくものと考えており、スケジュールにつきましてはその時の状況を勘案しながら適切に設定をしてまいりたいと考えております。

意見(林):

スケジュールに忠実であることが大切であるのは理解しますが、そのスケジュール自体が周辺住民や利用者の声を反映していない、あるいは問題を先送りにしているのでは、いくら時間通りに進めていても結局は中途半端な結果に終わるのではないでしょうか。

また、「その時の状況を勘案」と仰いますが、状況が厳しいからこそ早めの調整が必要だという視点が欠けているように感じます。土木部は計画に固執して臨機応変な対応ができないようなので、むしろ柔軟性がないのだなという印象を持ってしまいました。

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