スモークフリーシティについて
問(林):
本市は令和2年度からスモークフリーシティ・すいたとして、たばこに関しての取組を行っておられ、当初から健康医療部がその旗振り役となり、市民の健康を守るために喫煙者本人の健康を守ることをはじめ、みんなが健康で快適に暮らせるまちづくりの改善に取り組んでおられます。
この取り組みは、市民の健康意識の向上に寄与しており、重要な施策であると考えております。
先月、行政視察にて習志野市に行かせて頂きました。習志野市では市内7駅周辺と学校周辺を喫煙禁止の重点区域に指定し、駅周辺では違反者に2,000円の過料を科しています。この周知のため横断幕や路面シートを設置し、警察ОB4人が巡回しています。過料徴収は喫煙抑止と歳入増加のメリットがある一方、事務量増加やトラブルが課題であり、今後、未納者対策やポイ捨て規制の強化を進める予定であるとのことでした。
本市も習志野市と類似する状況下であり、スモークフリーシティの取り組みを行っておられるにも関わらず、前議会で同僚議員の質問でのご答弁で過料を課した実績がないことを拝聴いたしました。
そこで質問いたします。
1点目、本市が「本気で」健康都市を目指すのであれば、受動喫煙を防止するための具体的な対策が不可欠です。環境部として美化の観点で過料を科す条例はありますが、市民の健康を守るためには、ただ単にスローガンとしてスモークフリーシティ・すいたを推進するだけでは足りないと考えます。
ご存じの通り令和7年4月より大阪府により大阪府受動喫煙防止条例が全面施行されますが、この条例では過料を課すことができる内容になっておりません。そこで本市といたしましてもスモークフリーシティを推進すべく、受動喫煙防止の観点からも過料を課すべきと考えますが、条例制定などの過料を課すことができるような政策を検討してはいかがかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
2点目、現在、環境部として美化の観点で指定している環境美化推進重点地区及び路上喫煙禁止地区以外に学校周辺や公園・遊園周辺についても受動喫煙防止の観点から路上喫煙禁止地区とすべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか。この地区については学校周辺なら登下校時、公園・遊園周辺なら放課後の日の出ている時間帯だけでも路上喫煙禁止地区にすべきと考えますがいかがお考えでしょうか。
2点の質問ともに他部局と連携が必要なのは理解しておりますが、旗振り役の健康医療部よりご答弁をお願いいたします。
答(健康医療部長):
スモークフリーシティの推進につきましては、煙やにおいに対する不快感を含めた受動喫煙の防止をはじめ、環境美化や禁煙支援等の観点から総合的に取り組む必要があると考えております。 本市といたしましては、引き続き、過料を徴収して取り締まるような規制的な手法ではなく、庁内や事業者と連携しながら、より効果的な啓発の実施に努めてまいります。
次に、学校周辺や公園等の周辺における受動喫煙防止対策につきまして、特に子供は自らの意志で受動喫煙から守るように努めることが必要と考えております。 昨年度から配置している路上喫煙防止啓発員による指導・啓発により、公園等の苦情は減少しているとお聞きしており、一定の効果が出ているものと考えてります。引き続き、市民からの通報や苦情に関する情報を関係部局と都度共有するなどして対応してまいります。
※持ち時間が足らず議場では発言できなかった林の意見
スモークフリーシティについては効果的な啓発に努めるとのことですが、過料を伴う取り締まりなしにどれだけの効果が期待できるのか疑問です。路上喫煙防止啓発員の活動も一定の効果はあるとのことですが、現実的には受動喫煙を完全に防ぐには程遠いのではないでしょうか。より積極的な取り組みが求められる中、啓発だけに頼る姿勢は、市民の健康を「本気で」守る意思が感じられないように思います。