南千里庁舎事務所棟解体後の跡地活用について
問(林):
吹田市総合防災センターが完成し、南千里庁舎解体が始まりましたので解体後の跡地活用について引き続き質問いたします。
昨年7月議会で未来のための新しいまちづくりを念頭にして重要な要望だけさせていただきました。南千里庁舎解体後の跡地活用に関して幾つか具体的な質問をさせていただきます。
南千里庁舎跡地と隣接する土木部車庫棟の再整備にあたり要望させていただいた、「南千里駅南側新設改札口」と既存の保育園や病児・病後児保育室を含めた「官民融合の複合施設」について、現在の本市としての見解をお示しください。
答(土木部長):
ご提案いただいております南千里駅南側の新設改札口につきましては、吹田市総合防災センター(通称DRC Suita)建設時に阪急電鉄と協議を行いましたが、新改札設置を行うほどの混雑でないことや、アクセス道路、寄りつきなどの整備が必要等の課題があり、困難であると聞いております。現在においても土地利用等、周辺状況に大きな変化はなく同様の状況であると認識しております。
また、病児・病後児施設や保育園を含めた官民融合の複合施設につきましても、現在、市として現状以上の整備を行うことは考えておりません。
南千里庁舎事務所棟跡地につきましては、吹田市総合防災センター(通称DRC Suita)への移転に伴う課題解決に向けた活用など部内で検討を行い、状況に応じて各関係部局へ意向調査を行うなど活用方法を検討してまいります。
(林):
私は、現在において土地利用をしたらどうかと言っているわけではありません。未来のための新しいまちづくりのことを念頭にしてご質問をさせて頂いております。
これについては今後も引き続き委員会や議会で質問させていただきます。
問(林):
南千里庁舎跡地と隣接する土木部車庫棟の再整備については、現在行われている佐井寺西土地区画整理事業との相乗効果が得られ、活用できる再整備計画が必要です。通勤・通学の方はもちろん、高齢者や幼児を抱える方々などが求めている南千里駅へのアクセスなど、利便性の向上のほか、区画整理によって生まれる新しいまちと駅前施設との融合を目的とした、未来へのまちづくりを進めるべきです。
土木部だけが考える事ではないと思いますが、本市としての見解をお示しください。
答(土木部長):
土木部倉庫車庫棟につきましては、昭和56年度(1981年度)に完成し築43年が経過しており、大規模修繕などが必要な年数となっており、引き続き倉庫車庫棟のあり方につきましては適切な方法を関係部局とも協議してまいります。
ただし、狭い面積の中での土地活用には限界があり、どのような活用ができるかは関係部局とともに検討を進めていく必要があると考えております。
(林):
ありがとうございます。
では、南千里庁舎跡地と隣接する土木部車庫棟の再整備については、土木部だけでなく関係部局と十分に協議を尽くしていただいたうえで、未来のための土地活用の方法をご検討ください。
また、狭い面積をどれだけ有効に土地活用していくのかを考えるのも本市の役割です。これについても引続き質問をさせていただきます。
問(林):
次に南千里庁舎跡地と隣接しているので、吹田市総合防災センターについてご質問いたします。
昨年、9月議会で建設中の総合防災センターの質問をさせていただいてから、能登半島地震が起こり、自然災害時における土木部、消防をはじめとした現場職員の指揮及び管理の重要性が更に増しております。
現場職員と危機管理センターの連携を強化するために、総合防災センターの名に恥じない機能強化についてどのような具体策を講じるのか、お示しください。
答(土木部長):
まずは、土木部からご答弁申し上げます。
現在も、警報等が発令された場合などでは、消防において現場の応急対応を行っているケースが多くみられ、土木部に現場情報を提供し、土木部職員が現地を含め事後対応を行うといった連携を行っているところです。
機能強化については、現時点では、災害対策本部のバックアップ強化などすでに決まっているもの以上については検討している最中ではございますが、関係者での会議等を重ねていく中で吹田市総合防災センター(通称DRC Suita)内で一層連携強化できるものを見出していきたいと存じます。
答(消防庁):
消防本部からもご答弁申し上げます。
災害発生時には、北大阪消防指令センターや各消防署で把握した情報を早期に吹田市危機管理センター(通称EMC)と共有し、災害の規模や緊急性に応じて、それぞれが効果的な災害対応が可能となるよう連携してまいります。
また、大規模災害時の緊急消防援助隊をはじめとする各応援機関の受け入れ時におきましても、指揮統制が効果的に行えるよう関係部局と引き続き連携してまいります。
答(危機管理監):
次に、危機管理担当よりご答弁申し上げます。
本市総合防災センター(通称DRC Suita)は、本庁の危機管理センター(通称EMC)での本部運営が不可能となった場合に、バックアップ機能を有する施設として位置付けております。
また、危機管理センターが運用可能な場合には、全国から本市応援に駆け付ける自治体や省庁、自衛隊、警察等の人的支援など、リエゾン以外のマンパワー人員を受け入れるなど、災害対策機能の北部サテライト拠点として、危機管理センターと連動した運用する体制としております。
本年3月には、バックアップやサテライト拠点としての機能が有効に働くことを確認するために、現地にて本部設置や情報活動訓練を実施し、運営に係る検証を行っており、現在、順次課題改善に取り組んでいるところでございます。
(林):
今のご答弁で、バックアップやサテライト拠点としての現場職員と危機管理センターの連携については現在の運営では課題があることがわかりました。これについても引き続きご質問させて頂きます。
問(林):
南千里駅を利用している駅南側周辺住区を対象にして、現在進められている区画整理事業の説明や、駅南側の改札口新設について、を含めた機運醸成の取組を実施するなど、市民ニーズを具体現実的に把握することに努めていただきたいと思いますが、本市としての見解をお示しください。
答(土木部長):
まずは、土木部からご答弁申し上げます。南千里駅南側改札口の新設につきましては、現在進められている区画整理事業により駅南側の人の流れなど、状況の大きな変化が起こるかなど注視し、市民ニーズの把握に努めてまいります。
答(地域整備推進担当理事):
地域整備担当からもご答弁申し上げます。佐井寺西土地区画整理事業につきましては、平成29年(2017年)の地権者説明会以降、10回程度事業全般の説明会を行っており、本格的な造成工事に着手する段階を迎えた、令和5年5月には工事についての説明会を実施いたしました。その後、本事業の施工範囲が広大であり、長期間に及ぶことから、より身近で必要な情報を丁寧に説明することを目的として、本年6月1日には、佐井寺4丁目区域を対象とした工事説明会を実施したところです。本事業に改札口の新設を含めて取り組むことは困難ではございますが、今後も、本事業が市民の皆様のご理解のもと推進できるよう、丁寧な情報の発信に努めてまいります。
意見(林):
再度申し上げさせて頂きますが、私はいまの話ではなく未来の話をしております。
将来、佐井寺西土地区画整理事業が終了する頃には大阪府の事業である都市計画道路、豊中岸部線の一部開通もされていることと思います。
区画整理によって生まれる新しいまちと南千里駅前施設との融合を目的とした、未来へのまちづくりのビジョンを創っていくために次回以降も引き続き質問をさせていただきます。