主要な都市公園の魅力向上事業について
問(林):
まずは、中の島公園の魅力向上事業についてご質問をさせて頂きます。
昨年10月15日の意見交換会以降、事業進行についての動きが見えてきません。前議会である2月定例会の予算常任委員会、建設環境分科会の中では実施設計の段階だとお話がありました。
本年度実施予定の再整備にあたって、現在どのような予定で進んでいるのでしょうか。
答(土木部長):
令和6年度(2024年度)の中の島公園魅力向上事業における再整備工事は、本年8月頃から既存施設の撤去工事より順次進めていき、年度内の完成予定でございます。工事にあたっては、事前に地域に周知してまいります。
(林):
8月頃から工事を実施するのに、まだ周知しておられないんですね。
問(林):
昨年10月15日の意見交換会の中で、参加者の方から、「事業者設計案に対し市民と意見交換の場を設けて欲しい」とのお声がありましたが、どうされるのでしょうか。
答(土木部長):
先日、中の島公園魅力向上事業における事業者選定委員会を開催したところですが、ご質問にある、参加者からのご意見への対応について、事業者の選定前に提案内容を公表することは、手続き上、不公正な行為に該当し、自由な競争を妨げるものとなるため、提案内容に関する意見交換の場を設定する考えはございません。
(林):
私も意見交換会に参加させて頂いておったんですが、それが市民感覚とずれてるんですよね。
問(林):
次に、紫金山公園の魅力向上事業についてご質問をさせて頂きます。
現在行われているワークショップについては現在予定されているスケジュール通りで終了をされるのでしょうか。
また、先の質問でお示しいただいた中の島公園の魅力向上事業のワークショップ終了後の事業スケジュールはそのまま紫金山公園の魅力向上事業にも適用されるのでしょうか。
答(土木部長):
紫金山公園のワークショップについては、今年度中に第3回及び社会実験の実施を経て、第4回で終了する予定ですが、これらの状況を見て、回数が増える可能性もあります。
また、関係するスケジュールや、中の島公園等先行事例を参考にしつつ、紫金山公園の来年度以降の進め方について検討してまいります。
(林):
中の島とえらい違いですね。
問(林):
担当部から「いま」ではなく「みらい」の視点で考えて欲しいと参加者に周知しておられるにも関わらず、公園内を東西に分断することになる大阪府の事業、都市計画道路、豊中岸部線の話について触れようとしない。
また、前議会でも同僚議員より質問がありましたが、ビジターセンターやOECMなど過去から議会で質問があった内容についても触れることもない。
こんな状況のワークショップに疑問をもっておられる市民への対応はどのようにされるのでしょうか。
答(土木部長):
紫金山公園のワークショップ参加者には、様々な考えをお持ちの方がおられます。ワークショップは限られた時間で開催していることから、それぞれの意見に対して個別に対応することは困難と考えております。
しかしながら、ワークショップ以外での機会において、ご意見をお聞きするなど、可能な限り個別のお問い合わせには、丁寧に対応していく必要があると考えております。
問(林):
本市のホームページの中でワークショップに参加して頂くための周知として「利用者のみなさんと一緒に「これからの紫金山公園」を作っていくためにワークショップを開催することとなりました。ワークショップの結果は、今後の公園の整備や維持管理、運営に活かしていきたいと考えています。自然や歴史の魅力が豊かな紫金山公園をもっとステキな公園にするために、みんなで一緒に考えてみませんか?」とあります。
ですが、3月の委員会では、土木部長より「今行われているワークショップはあくまでも参加者の意見を参考にさせていただくだけで、ワークショップの参加者である一部の意見で紫金山公園のあるべき姿をつくっていくわけではない」との趣旨のご答弁がありました。
これって矛盾していませんか。
また、私もワークショップ参加者の一人ですが、貴重な時間を使って参加をして頂いている参加者の方々に対して大変失礼です。
これについてご所見をお聞かせください。
答(土木部長):
ワークショップは本事業について市民や市民相互に理解を深めていくことが目的であり、参加者のすべての意見を取り入れる、ワークショップ参加者だけの意見で決めるという場ではございません。そのことはワークショップでも繰り返しご説明しており、皆様にはご理解いただいているものと考えております。
参加者の皆様のご意見を参考にするとともに、多くの方に喜んでいただけるよい公園を作り上げたいという思いも共有させて頂いており、委員会答弁でも同様のことを申し上げたものでございます。
(林):
いや、すばらしい言い訳ですね。
ありがとうございます。
問(林):
最後に、魅力向上事業全体の質問になります。
前回の議会や委員会でも述べさせて頂きましたがどの公園も現状、庁内調整を含め公園関係者の意見を聞いてのやり取りがあまりにも不十分なまま、本市の一方的なスケジュールで市民参加のワークショップを進めている、市民の意見を無視して本市が一方的に進めていること、そのことが、それぞれの公園関係者の公園の未来に対しての不安と不満に繋がっています。
これについて、具体的対策を講じられるお考えはありますか。
答(土木部長):
公園の関係者は、利用者をはじめ公園毎に様々であり、この間、その公園の特性に応じた関係者と積極的に協議、調整を進めてきたところです。
また、市としてスケジュール感を持って進めることは必要だと考えており、公園ごとの特性や課題を見極めながら、今後も引き続き、庁内の関係部署を含む様々な関係者と協議を重ね、適切なスケジュールの設定に努めてまいります。
要望(林):
関係者と積極的に協議、調整を進めてきたと今述べておられましたが、2つ前の質問の答弁のなかで、ワークショップ以外の機会で公園関係者の意見を聞く必要があるというお話もされておられました。ということは、今までのワークショップは公園関係者の意見を集約、協議、調整することがあまりにも足りていない状況だったという事だと思います。
また、2つ前の質問の答弁のなかで、限られた時間なので、意見に対応するのは困難だと述べておられましたが、今述べておられたように適切なスケジュールの設定を行っているのは担当部局なんですよね。なので公園関係者の意見を集約、協議、調整する時間が足りないのは言い訳になりませんし、できていないことについてスケジュールの再設定をすればいいだけなのではないでしょうか。
公園関係者の意見を集約、協議、調整する適切なスケジュールを設定すれば参加者の不安と不満が解消されると思います。
今後はそういうPark-PFIの進め方をして頂くように求めて質問を終了させて頂きます。